車検費用をローン払いするには?支払い総額や審査の基準も解説
車検は多くの出費がかかるため、一括で支払うのは難しいことも珍しくありません。できればローン払いで負担を分散したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
車検費用のローンは可能ですが、複数の選択肢の中から選ぶ必要があります。そこで今回は、ローンの種類やメリット・注意点などを解説します。本記事を読めば、自分に最適なローンを選べるようになります。ぜひ最後までご覧ください。
1.車検費用の払い方は3通り
車検費用の支払い方には、「現金」「ローン」「クレジットカードや後払い」の3通りがあります。それぞれ見ていきましょう。
現金
車検時に車検業者へ現金で支払う決済方法です。キャッシュレス化の流れが進み現金を使用する機会が減っていますが、ユーザー側としてはお金の管理がしやすいというメリットがあります。車検業者側も、現金がすぐに手元に入るので安心です。
ローン
車検の費用は決して安くはないので、現金で支払うのが難しい場合もあります。そのようなときはローンを利用して分割で支払う方法があります。ただし、車検業者がローンに対応していない場合は、銀行など金融機関でローンの申し込みをしなくてはなりません。
クレジットカードや後払い
車検費用はクレジットカードを利用して支払う方法もあります。ただし、クレジットカードの支払いに対応していない業者もあるので事前に確認が必要です。クレジットカードでの支払いには、ポイントが貯まる・支払いを翌月やボーナス月に設定できる、などのメリットがあります。
車検費用のクレジットカード払いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「車検費用はクレジットカードで払える?現金払いとの比較や注意点を解説」
なお、車検費用は車検の前に代金を支払う「前払い」が基本ですが、車検後に支払う「後払い」に対応している業者もあります。後払いを希望する場合は、見積もりの際などに支払いのタイミングを確認しましょう。
後払いについては以下の記事で詳しく解説しています。
「車検費用の後払いはできる?お金がない時の対処法を解説」
2.車検費用の支払いでローンを利用するシーン
では、どのような場合にローンを利用するべきなのか、具体例を挙げて解説します。
クレジットカードを持っていない場合
クレジットカードを持っていない場合は、ローンを利用して分割払いをします。また、クレジットカードのショッピング枠を使い切っていると、その月はクレジットカードを利用できません。そのような場合も、ローンを利用することになります。
手元に現金がない場合
現金に余裕がない場合は、ローンでお金を借りて支払うことができます。また、支払うお金はあったとしても、後々のことを考えてローンでお金を借りれば、家計の資金繰りに余裕をもたせることができます。
3.車検費用をローンで支払う方法
ここからは、具体的なローンの種類とメリット、注意点について解説します。
銀行でマイカーローンを利用する
「マイカーローン」というと車を購入する際のローンというイメージがありますが、実は車検費用が借りられるマイカーローンもあります。車検費用の他にも、中古車の購入や車の修理、自動車関連用品の購入などに対応しているマイカーローンもあります。利用するためには、銀行や信用金庫などの金融機関に申し込む必要があります。
メリット
マイカーローンは、ディーラーや車検業者のローンを利用するよりも金利が低くなる傾向にあります。
注意点
ディーラーや車検業者のローンと比べ、申し込みから入金までに時間がかかります。審査も厳しめです。なお、金融機関は土日や祝日は店舗が閉まっているため、平日に手続きに行く必要があります。
車検業者の店舗でローンを利用する
多くの車検業者は信販会社と提携してローンを提供しています。そのため、車検で店舗を訪れた際などに一緒にローンの申し込みが可能です。
メリット
車検業者の店舗を訪れた際に申し込みができるので、手間がかからずスムーズに手続きができます。また、銀行や信用金庫などの金融機関に比べ審査に通りやすいという傾向にあります。審査に必要な時間も1〜2時間程度なので、金融機関のローンでは時間的に間に合わないという方でも利用できます。
注意点
金融機関のローンに比べ金利が高くなる傾向があります。分割回数が多くなるほど返済に時間がかかり、支払う金利も多くなるので注意しましょう。
カードローンを利用する
カードローンとは、銀行や信用金庫などの金融機関が提供する融資サービスです。キャッシュカードやローン専用のカードを利用してお金が借りられます。クレジットカードのキャッシングと似ていますが、カードローンはキャッシングと比べると限度額が高く、金利が低い傾向にあります。
メリット
事前にカードローンの申し込みをしていれば、コンビニのATMなどで時間を問わず借り入れや返済が可能です。また、カードローンで借りたお金の使い道は車検費用に限定されません。車検費用を支払ったあとも、カードローンを利用してさまざまな支払いができます。
注意点
マイカーローンや業者が提供する用途が決められたローンに比べ、金利が高くなります。また、借入限度額内であれば何度でも借り入れできるので、計画的に使用しないと借り過ぎてしまう可能性もあります。カードローンでお金を借りていると、他に融資を受ける際に不利になることもあるので注意が必要です。
消費者金融のローンを利用する
消費者金融は主に個人向け融資をメインとしている事業者です。金融庁から許認可を受け、貸金業法に基づいて運営されています。テレビやインターネットの広告で見かける機会も多いのではないでしょうか。
メリット
消費者金融の一番のメリットは、申し込みから貸付けまでがスピーディーな点です。無人の店舗で端末を使用して申し込むと5分で審査が終わり、すぐに入金されることもあります。
注意点
消費者金融は手軽に利用できる反面、金利が高く設定されています。ただし、「借り入れから〇日間は利息ゼロ」という形で無利息期間を定めている消費者金融もあります。
4.ローンの審査基準とは?
ローンを利用する際に気になるのは、審査に通るかという点です。審査でチェックされるポイントには以下があります。
収入が安定しているか
基本的には定職に就いていれば問題ありません。ただし、自営業者は不安定であるため審査が厳しくなります。アルバイトの場合も同様に審査が厳しくなります。
信用情報に問題はないか
個人の信用情報はデータベース化され、金融機関はそのデータベースを審査の参考にします。
- 借り入れが多い
- 返済に遅延がある
- 返済不能になった
- 自己破産をした
など、信用情報に問題があると、審査が通りにくくなります。
審査書類の記入にミスがないか
年齢や氏名、住所などに記載ミスがあると融資の審査には通りません。また、勤務先や勤続年数、年収なども審査に重要な情報なので、ミスがないように記載しましょう。もちろん、審査を有利に進めようとして虚偽の情報を記載してはいけません。
5.ローン利用時の車検費用の支払い総額
ここでは、ローンを組んだときの返済をイメージしやすいよう、利息と総返済額を表にして解説します。
車検費用の支払い総額
借り入れ条件は以下で計算します。
- 借入金額:10万円
- 金利:3%、10%
- 返済期間:半年、1年、2年
利率:3% 借入金額:10万円
| 返済期間 | 利息 | 返済総額 |
|---|---|---|
| 半年(6回払い) | 874 | 100,874 |
| 1年(12回払い) | 1,628 | 101,628 |
| 2年(24回払い) | 3,141 | 103,141 |
利率:10% 借入金額:10万円
| 返済期間 | 利息 | 返済総額 |
|---|---|---|
| 半年(6回払い) | 2,934 | 102,934 |
| 1年(12回払い) | 5,495 | 105,495 |
| 2年(24回払い) | 10,738 | 110,738 |
上記の表のように、金利が3%と10%では利息に大きな差が出ます。
金融機関のカーローンや車検業者のローンを利用すれば、消費者金融などのローンと比べて金利が低く借り入れできます。お金を借りる状況は人それぞれですが、できれば金利が低いローンを利用したほうが良いでしょう。
法定費用はローンに入れられないこともある
ローンを組む際に注意したいのは、法定費用分はローンに組み込めないことがある点です。法定費用とは、「自動車重量税」「自賠責保険」「印紙代」の3つです。これらは、車検業者がユーザーに代わり国などに支払いますが、ローンなどで支払われると入金が遅くなり、業者の資金繰りが悪化してしまう可能性があります。そのため、法定費用はローンやクレジットカード払いに対応していない車検業者もあるので注意が必要です。
6.ローンの審査に通らなかったときの対処法
万が一、ローンに落ちてしまっても、車検の期限は待ってはくれません。そんな時は以下の方法で対処しましょう。
支払い方法を変更する
現金払いやクレジットカード払いなどで支払いができるのであれば、支払い方法を切り替えましょう。次に現金が入るのはいつなのか、クレジットカードの利用限度額が解除されるのはいつかなど、さまざまな方向での検討が必要です。
融資が通りやすいローンに切り替える
銀行や信用金庫などのカーローン審査に通らなかった場合は、比較的審査が通りやすい車検業者のローンやカードローン、消費者金融のローンに切り替えて申し込みをするのも一つの方法です。ただし、審査に通りやすいローンは金利も高くなるので、返済総額を把握したうえで申し込むようにしましょう。
ローンの審査に通らなかった場合の対処法は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「車検費用は分割払いできる?支払い方法やローン審査通過のポイントも解説」
7.無職でもローンを利用できる?
無職の方や定職に就いていない方の場合は、ローンの審査に通るのは厳しいでしょう。無職だと安定した収入がなく、返済ができなくなる可能性が高いためです。
ただし、以下の場合はローンに通る可能性があります。
- 配偶者に安定した収入がある
- 年金を受給している
- 家賃収入など副収入がある
無職というだけで諦めるのではなく、収入に関する情報をできる限り伝えて、審査に通る確率を上げましょう。
8.まとめ
車検費用を支払う方法には、現金、ローン、クレジットカードや後払いの3種類があります。ローンを利用する場合は金利が発生しますので、利息はいくら支払うのか、支払総額はいくらになるのかを把握してから申し込みましょう。
WECARSの安心WE!車検では、クレジットカードだけでなく、ローンでのお支払いにも対応しています。※車検費用の資金繰りにお困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
※一部店舗を除く、詳しくは店舗にご確認ください



