車検費用の後払いはできる?お金がないときの対処法を解説
車検は車の状態に関係なく、2年に一度受けなくてはなりません。しかし、多くの出費を伴うものでもあり、一括で支払うのは厳しいという方もいるのではないでしょうか。そのような時は、車検費用の支払いを後払いにできる車検業者を利用しましょう。
ただし、すべての車検業者で後払いができるわけではありません。ここでは、さまざまな具体例を挙げながら、後払い可能な車検業者を紹介します。また、後払いをするにはどのような方法があるのかについても解説します。
1.【業者別】車検費用は後払いできる?
車検費用が後払い可能な業者と、前払いにしか対応していない業者について解説します。
後払いできる業者
ディーラー
ディーラーでの車検費用は、基本的にクレジットカードなどで後払いが可能です。ただし、法定費用は現金のみでしか払えない場合もあります。
車検費用には、ディーラーに支払う「車検基本料金」と、車両重量税などディーラーがユーザーに代わり国などに支払う「法定費用」があります。法定費用はディーラーが立て替えをしているため、後払いできない場合が少なくありませんが、法定費用を含むすべての費用を後払いできるディーラーや、系列会社が発行したクレジットカードのみで後払いできるディーラーもあります。
大手中古車販売店やカー用品店、ガソリンスタンド
大手中古車販売店やカー用品店・ガソリンスタンドでは、車検費用を後払いできるところが多くあります。特に全国展開しているような大手チェーン店舗では、ほとんどの場合で後払いに対応しています。
一方、個人経営のような小さな店舗は後払いに対応していない可能性が高いので注意が必要です。
後払いできない業者
運輸支局での車検は費用の後払いができません。
運輸支局での車検は自分で車を持ち込んで検査を受けるため、「ユーザー車検」と呼ばれています。車検費用自体は安く抑えられますが、車検費用は現金で印紙を購入して納める必要があります。クレジットカードなどの後払いには一切対応していません。
ユーザー車検は費用が安いですが、事前に検査をしていないため車検に落ちる可能性があります。車検に落ちた場合はもう一度予約をして運輸支局に車を持ち込まなくてはなりません。手間も時間もかかってしまうため、できる範囲で事前点検をしてから持ち込むといいでしょう。
ユーザー車検の流れや注意点を詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
「ユーザー車検とは?一般的な車検との違いやメリット、流れを解説」
2.【項目別】車検費用は後払いできる?
車検費用は「車検基本料金」と「法定費用」から構成されます。この2つが後払いできるかについて解説します。
後払いできる項目
車検基本料金は、ユーザー車検以外であれば基本的に後払いできることが多くなっています。車検基本料金とは、車検を行う業者に支払う点検料や代行手数料、事務手数料などです。
車検基本料金は業者によって価格が異なります。ディーラー車検は基本的に料金が高く、大手中古車販売店や車検専門店は安い傾向にあります。運輸支局に車を持ち込むユーザー車検はプロによる点検をしないため、車検基本料金が発生しません。
車検業者別の車検基本料金の相場を知りたい方はこちらもご覧ください。
「車検にかかる費用の相場はいくら?内訳や安く済ませる方法も解説」
後払いできない項目
法定費用は後払いできないことが多くなっています。法定費用の内訳は、自動車重量税・自賠責保険料・印紙代(検査手数料)の3つです。これらの費用はいったん車検業者に支払いますが、車検業者はユーザーに代わり国などに法定費用を納めます。
そのため、法定費用を後払いにすると車検業者が費用を立て替える形となり、キャッシュフローに悪影響を与える可能性があります。そうした影響を避けるために、法定費用のみ後払いできない業者も多く存在しています。
具体的な費用について知りたい方はこちらもご覧ください。
「車検の法定費用はいくら?内訳や車種別の金額目安、支払い方法を解説」
3.車検費用をローンで後払いする方法
車検費用を後払いするといっても方法はさまざまです。ここではその4つの方法を解説します。
クレジットカードで支払いをする
クレジットカードに対応している車検業者であれば、後払いや分割払いが可能です。クレジットカードで支払えば、カード会社からの請求は翌月や翌々月になります。さらに、クレジットカードは後払いできるだけでなくポイント還元などのサービスもあります。
ただし、前述のとおり法定費用は現金でしか受け付けない車検業者もあるので、事前に確認しましょう。
また、クレジットカード払いにすると料金が割高になるケースがあります。なぜなら、車検費用にプラスして車検業者が負担すべきクレジットカードの手数料がかかるためです。そのため、クレジットカード支払いと現金支払いで費用に差があるかどうかも確認しておくと安心です。
信販会社のローンを使う
信販会社と提携してローンを提供している車検業者では、信販会社が車検業者に車検費用を一括して支払い、ユーザーが月々の返済をします。お金を借りる際に審査はありますが、事前に申し込みをしているため、車検までに審査手続きが終わっていることが一般的です。金融機関の窓口を訪れる必要はなく、審査もそれほど厳しくなくスピーディーに完了するため、なるべく手間をかけずにローンを組みたいという方におすすめです。しかし、金融機関のローンに比べると利率は高めです。
マイカーローンを使う
銀行や信用金庫などの金融機関が提供しているマイカーローンを利用しても車検費用の後払いが可能です。マイカーローンは新車購入の時に利用するというイメージが強いですが、実際は車検や車の修理などでも利用できます。金融機関のマイカーローンは審査基準が少し厳しいですが、利率が低いという特徴があります。
ただし、契約にあたっては金融機関の窓口で申し込みをして審査を受ける必要があり、審査にも時間がかかります。マイカーローンを利用する場合は時間に余裕を持って融資の申し込みをしましょう。
なお、金融機関から融資を受けるには厳しい審査があるといわれています。基本的には収入や過去の与信情報の確認をされ、以下の項目に当てはまっていなければ融資が受けられない可能性があります。
- 企業に数年間勤めるなど安定した収入がある
- 他社からの借り入れがない
- 過去に返済を滞らせたことがない
上記の項目に当てはまらず、申し込みをしても審査で落ちてしまった場合は、信販会社のローンや消費者金融など融資を受けやすい方法を検討しましょう。
消費者金融でお金を借りる
最もお金を借りやすいのは消費者金融です。審査が緩いのが特徴ですが、その分利息が高くなります。一部の消費者金融では、1ヵ月以内なら元金を返せばOKの「無利息期間」を設けています。返済の見込みが立っているのであれば消費者金融を利用する方法も一つの手ですが、返済の見込みがないのであればなるべく消費者金融では借りないほうが良いでしょう。利息が高いため、返済期間が長くなると支払総額がどんどん増えてしまいます。利息や総返済額をしっかりと把握したうえで申し込みをしましょう。
車検代が払えない場合の対処法については以下の記事でも解説しています。併せてご確認ください。
「車検代が払えない!お金がなくて車検できない時の対処法を解説」
4.車検費用を安く抑えるコツ
最後に、車検費用を安く抑えるコツについて解説します。
車検業者を比較する
車検費用を安く抑えるコツは、車検基本料金が安い車検業者を選ぶことです。法定費用は車種により一定なので、価格の差が出るのは車検基本料金です。Webサイトなどで車検費用を公開している車検業者もあるので、複数の業者を比較してみましょう。
車検業者には、ディーラーや大手中古車販売店、カー用品店、ガソリンスタンドなど多くの選択肢があります。それぞれに特徴があるので、価格だけで判断せず、検査の内容や安心感などもチェックしておくと良いでしょう。
なお、車検を依頼できる業者については、こちらの記事で解説していますのでご参考ください。
「車検はどこに出すのがおすすめ?車検業者の比較と選び方を解説」
車検の内容を見直す
車検の検査項目は法律により定められています。一部を挙げると以下のような項目があります。
- ワイパーは正常に作動するか
- ヘッドライトの光軸は正常か
- 最低地上高をクリアしているか
- タイヤの溝は十分にあるか など
ディーラーなどの民間で車検を行う場合は、安全な走行のために上記以外の細かい検査も行われます。そうした検査内容を最低限に絞れば、価格が安くなる可能性があります。
ただし、検査内容を減らすと安全な走行ができなくなる恐れもあります。費用面の問題で最低限の検査しかできないとしても、後日あらためてその他の検査を受けることをおすすめします。
割引サービスを利用する
車検の割引サービスを活用することも一つの手です。その内容は各車検業者により異なりますが、主に以下のようなサービスがあります。
- 会員割引
- インターネット予約割引
- 平日入庫割引
- 早期予約割引
- 代車なし割引
- 2台同時予約割引
上記のように車検費用が直接安くなる割引以外にも、クーポンの発行やガソリン代が安くなるサービスなどもあります。複数の割引を組み合わせれば大きな節約になるので、各車検業者のサービス内容を確認してみましょう。
5.まとめ
ディーラーや大手中古車販売店、カー用品店などでの車検は、クレジットカードなどでの後払いに対応しているところが多くなっています。一方、個人経営など小規模な業者ではクレジットカード払いに対応していないこともあります。検査の質は担保しつつ、後払いで支払いたい場合には、信頼できる名前の知れた車検業者に依頼するのが得策です。
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