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基礎知識
2022/06/20

ユーザー車検とは?一般的な車検との違いやメリット、流れを解説

ユーザー車検とは?一般的な車検との違いやメリット、流れを解説

ユーザー車検は、車検業者に依頼せずに車検を行う方法です。自分で車を点検したあと、運輸支局に持ち込んで検査をします。車検業者を通さないため車検費用を節約できることから注目されていますが、ユーザー車検には相応の時間や手間が求められたり、安全性で劣ったりといった欠点もあるため、十分な理解が必要です。

本記事では、ユーザー車検の概要や一般的な車検との違い、メリットとデメリット、必要な書類、費用、実際の流れなどをまとめて確認します。

1.ユーザー車検とは?

ユーザー車検とは?

ユーザー車検とは、大手中古車販売店やディーラーなどに依頼せず、自分で車を点検して運輸支局に持ち込む車検の方法です。プロに依頼する作業料がかからないため、可能な限り車検を安く済ませたい方に向いています。

一方、車検業者を通さないとなれば、車検の合格基準を確認しながら車を整備し、提出書類も自分で揃えなければならないなど、十分な知識と相応の手間が必要となります。

2.ユーザー車検のメリット

ユーザー車検のメリットには、「車検費用を抑えられること」「車や税金の知識が身につくこと」の2点が挙げられます。

車検費用を抑えられる

車検業者に点検や整備を依頼しないユーザー車検は車検基本料金がかからないため、車検費用は通常「法定費用」のみで済みます。

法定費用は以下の3種類で構成されています。車種・購入年数・車両重量によって合計で5万円以下のケースが一般的です。

【車検における法定費用の内訳】

名称 概要 おおよその金額
自動車重量税 新車の購入時や車検時に支払う税金。車種や購入年数、エコカーかどうかで金額が変動する。 エコカー:5,000円~
エコカー外(乗用車):8,200円~
自賠責保険料 別名「強制保険」。どの保険会社で加入しても料金は一律。 普通自動車かつ25ヵ月分: 2万610円
軽自動車かつ25ヵ月分: 2万310円
検査手数料
(印紙代)
国や自動車技術総合機構への手数料。 普通自動車かつ持ち込み検査:2,300円
軽自動車かつ持ち込み検査:2,200円

※価格は2023年1月時点

費用の詳細は以下の記事でも詳しく解説しております。ぜひ併せてご覧ください。
play_arrow 「車検にかかる費用の相場はいくら?内訳や安く済ませる方法も解説」

自身の車や税金に関する知識が身につく

車検手続きの過程で自分の車や税金に関する知識を学べるのもユーザー車検のメリットです。ユーザー車検は、税金や保険を含む法定費用や、タイヤの残溝、ライトの光量など、通常は車検業者に確認してもらう検査項目を自分で把握する必要があります。初めてだとスムーズにはいきませんが、車検を通すうえでは必ず理解すべき内容です。無事に合格できれば、愛車のお手入れ方法や車検にまつわるお金の仕組みが正しく理解できるようになるでしょう。

3.ユーザー車検のデメリット

価格面に加えて知識を蓄えられる点でメリットがあるユーザー車検ですが、一方では多くのデメリットも存在します。

車検を受けられる時間が限られる

特に気をつけたいのが、ユーザー車検として点検した車を運輸支局に持ち込める曜日・時間が限られている点です。運輸支局の受付時間は、基本的に平日の日中(昼休憩を除く8:45〜15:45など)のみです。そのため、平日の昼間に働いている会社員などは利用しづらいのが実情です。

時間に余裕がないと難しい

ユーザー車検で合格するためには、車を自分の手で整備したり、必要な書類を調べて用意したりする手間がかかります。特に初回車検時はわからないことが多く、時間がかかってしまいがちです。ユーザー車検はあくまでも「お金を節約する代わりに十分な時間を用意できる方」に向いている車検方法です。

24ヵ月点検を別途予約する必要がある

見落としがちなポイントとして注意したいのが「24ヵ月点検」です。24ヵ月点検とは、「法定点検」や「定期点検」とも呼ばれる足回りやエンジンルームなど車全般の点検です。時期が被りやすいことから、整備付きの車検に申し込んだ場合は車検を兼ねて点検されます。

しかし、ユーザー車検の場合は車検とは別に車検業者へ24ヵ月点検を依頼しなければいけません。24ヵ月点検の料金を考慮してもユーザー車検が望ましいのかどうか、総額で費用を見極める必要があります。

点検の詳細は以下の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
play_arrow 「法定24ヵ月点検とは?車検との違いや検査56項目一覧、費用目安を解説」

プロの整備や点検には劣る

ユーザー車検の場合、プロの整備や点検と比べると検査の質がどうしても劣ってしまいます。車は「車検に通過したから安心安全だ」といえるものではありません。車検業者に車検を依頼すると、車検を通すために必要な最小限の検査項目だけでなく、専門知識を活かして車全体の状態を確認してくれます。また、素人では見つけにくいトラブルも発見し、必要に応じてパーツ交換などの整備を行ってもらえるため安心です。

整備や部品交換の必要があれば別途整備費用がかかる

安さが魅力のユーザー車検ですが、思わぬ出費に見舞われることもあります。点検中に車の異常を見つけた場合、修理や部品交換が必要です。パーツ代がかかるのはもちろん、自分で対応できない場合はプロに依頼する必要があるため整備代も加わります。「費用がほとんど変わらないなら最初から整備付きの車検にしておけばよかった」とならないよう、車の状態に不安があるなら車検そのものを車検業者に依頼することをおすすめします。

4.ユーザー車検の検査項目

車検の検査項目は、ユーザー車検でも車検業者に依頼しても変わらず以下のとおりです。

  • 同一性の確認
  • 外回り検査
  • サイドスリップ検査
  • ブレーキ検査
  • スピードメーター検査
  • ヘッドライト検査
  • 排気ガス検査
  • 下回り検査

各検査の具体的な内容は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
play_arrow 「車検と定期点検(法定点検)の違いについて解説。車の点検は車検だけで十分?」

5.ユーザー車検の流れ

最後に、ゼロからユーザー車検に合格するまでの流れを見ていきましょう。

余裕を持って事前準備をする

まず行うべきは、余裕を持った事前準備です。準備が必要な車検費用と必要書類について解説します。

車検費用を用意する

ユーザー車検で必要な費用は基本的に「法定費用」のみです。車検日に現金で持参しましょう。車種・購入年数・車両重量によって変わりますが、5万円を下回るケースがほとんどです。

法定費用に関する詳細は以下の記事でも解説しています。併せてご確認ください。
play_arrow 「車検の法定費用はいくら?内訳や車種別の金額目安、支払い方法を解説」

必要書類を揃える

ユーザー車検では、必要書類を自分で揃える必要があります。書類は普通自動車か軽自動車かで異なり、具体的には以下が求められます。

【ユーザー車検で必要な書類 普通車】

  • 車検証(自動車検査証。原本のみ)
  • 自動車税納税証明書
  • 自動車損害賠償責任保険証明書
  • 定期点検整備記録簿
  • 自動車検査票
  • 自動車重量税納付書
  • 継続審査申請書(普通車は「第3号様式」)

【ユーザー車検で必要な書類 軽自動車】

  • 車検証(自動車検査証。原本のみ)
  • 軽自動車税(種別割)納税証明書
  • 自動車損害賠償責任保険証明書
  • 定期点検整備記録簿
  • 軽自動車検査票
  • 自動車重量税納付書
  • 継続審査申請書(軽は「軽専用第2号様式」)

このうち「(軽)自動車検査票」「自動車重量税納付書」「継続検査申請書」の3点は、当日の窓口でも受け取れます。

以下の記事では車検時の必要書類について詳しく解説しています。併せてご覧ください。
play_arrow 「車検の必要書類や基本的な持ち物は5つ。準備はお早めに!」

ユーザー車検を予約する

準備が整ったら持ち込みの予約をしましょう。予約は基本的にインターネット手続きとなり、軽自動車と普通自動車で申請先が異なります。

軽自動車の場合

軽自動車の場合は、軽自動車検査協会サイトにある「軽自動車検査予約システム」から申請できます。初回はアカウントを登録したうえで必要事項を記入します。

インターネット申請に不安がある場合は、軽自動車検査協会の支所に電話をして予約することも可能です。

普通自動車の場合

普通自動車の場合は、国土交通省のWebサイトにある「自動車検査インターネット予約システム」から予約します。こちらも初回はアカウント登録が必要です。

普通自動車のユーザー車検は、上記システム以外からの予約は受け付けていません。

予約日に合わせて検査場に車を持ち込む

無事にユーザー車検を予約できたら、車を持ち込みましょう。洗車して汚れを落としておくことをおすすめします。検査場での手続きの流れを説明します。

事務窓口で手続きをする

窓口で「(軽)自動車検査票」「自動車重量税納付書」「継続検査申請書」の3点を受け取り、各書類の記入および自動車重量税+検査手数料の支払いを進めます。

また、自賠責保険の継続加入手続きも可能です。それぞれの詳細は以下の記事よりご確認いただけます。
play_arrow 外車は車検費用は高いの?輸入車の車検を安く済ませる方法とは

検査コースで検査を受ける

窓口手続きが完了したら、いよいよ検査コースに入場します。検査員の指示に従い、前述した8項目の検査を受けます。注意点として、一度の予約で検査コースに進入できるのは3回までです。つまり、不備が見つかっても再調整できるのは2回までとなります。

検査が無事に進み、総合判定でも問題がなければ、晴れて合格です。自動車検査票の「審査結果通知欄」に合格と押印され、車検証と検査標章(ステッカー)を受け取ります。

再検査が必要な場合はどうするか?

もし3度の検査にすべて落ちてしまった場合はどうなるのでしょうか。その場合は再検査を受ける必要があり、検査日から2週間以内に再検査できるかどうかで対応が変わります。

検査日から2週間以内に再検査を受ける場合

検査日から2週間以内に再検査を受ける場合は、指摘された場所(不適合箇所)のみのチェックで合格できます。初回の検査後、検査官に「限定自動車検査証」の発行を依頼し、窓口で手続きを進めましょう。この書類を持参すれば、不適合箇所のみ「1,300円」の手数料で再検査を受けられます。初回と異なり、事前予約も不要です。

検査日から2週間以降に再検査を受ける場合

限定自動車検査証の効力は、発行日を含めて最大15日間です。この期間を過ぎてから再検査を受ける場合は、あらためて予約をしたうえで全項目の検査を受ける形となります。手数料も初回と同様で、普通自動車が2,200円、軽自動車が1,800円です。

6.まとめ

車検業者に依頼しないユーザー車検は、車検基本料金がかからないなど金銭面でメリットがあります。しかし、車検前に求められる点検項目には専門知識がなければ難しいものもあり、別途24ヵ月点検が必要となるなど、デメリットも多いのが実際のところです。また、車検はあくまでも最低限の項目をチェックするものですので、自動車の安全性を保証する検査ではありません。プロの目線でなければ見つからない車の異常もあります。

WECARSは全国に店舗を構え、高度な知見を持った整備士が日々車検業務にあたっています。ローンでのお支払いも可能です。6ヵ月の整備保証や車検入庫時にオイル交換無料など、アフターフォローも充実。この機会に、プロに愛車のメンテナンスをお任せしてみませんか?

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