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基礎知識
2022/06/20

車検に合格するタイヤの溝の深さは?計測方法や摩耗を防ぐコツを解説

車検に合格するタイヤの溝の深さは?計測方法や摩耗を防ぐコツを解説

車検を合格するために注意したいポイントは「タイヤの溝の深さ」です。一般的な車の場合、車検の合格には「タイヤの溝の深さが1.6mm以上であること」が求められます。この数値を下回ってしまうとタイヤの交換が必要となり、そのままでは車検に合格できません。

本記事では、車検でタイヤの溝の深さが重要となる理由や、合格に必要な溝の深さ、普段使いで摩耗を防ぐコツ、残溝以外に確認しておきたいポイントまでご紹介します。

1.車検でタイヤの溝が重要な理由

車検でタイヤの溝が重要な理由

車検でタイヤの溝が重要とされているのは、タイヤの溝が自動車の安全性を大きく左右するためです。タイヤに適切な溝が残っていない状態で走行すると、ブレーキが効きにくくなる、ハンドリング性能が低下する、などといったさまざまなトラブルに見舞われます。交通事故のリスクも跳ね上がり、このままでは安心して運転できません。

また、タイヤの溝を軽視すると道路交通法に違反してしまう可能性もあります。

スリップサインの無視は道路交通法違反

タイヤの溝の深さが1.6mm以下になると、「スリップサイン」が現れます。スリップサインとは、タイヤの溝の底にある盛り上がり部分のことで、摩耗にともない表面に出てくることでタイヤの交換時期を教えてくれる印です。

スリップサインの出現は、溝の深さが1.6mm以下であり、道路交通法で定められた整備不良に該当することを意味しています。具体的には、整備不良違反(制動装置等)として扱われ、免許点数の減点2点と9,000円の反則金(大型車は12,000円)のペナルティが科せられます。

<道路交通法>
(整備不良車両の運転の禁止)
第六十二条 車両等の使用者そのほか車両等の装置の整備について責任を有する者又は運転者は、その装置が道路運送車両法第三章若しくはこれに基づく命令の規定(中略)又は軌道法第十四条若しくはこれに基づく命令の規定に定めるところに適合しないため交通の危険を生じさせ、又は他人に迷惑を及ぼすおそれがある車両等(中略)を運転させ、又は運転してはならない。
引用元:道路交通法 | e-Gov法令検索

ハイドロプレーニング現象を防ぐ

法的な問題以外にも、溝が適切に残っていないタイヤを使うと「ハイドロプレーニング現象」の発生リスクが上昇します。ハイドロプレーニング現象とは、濡れた路面の走行時にタイヤと道路の間に水の膜ができることで、一時的にハンドルやブレーキが効きにくくなる危険な現象です。発生してしまうと自分では対処できないともいわれており、予防することが重要です。

予防にまつわるポイントはいくつか存在しますが、そのうちの一つがタイヤの溝の深さです。タイヤの溝が深ければ、水を上手に排水しながら道路をしっかりとつかむことができ、水の膜が生まれにくくなる=ハイドロプレーニング現象が起きにくくなります。

2.車検に合格するタイヤの溝の深さとは?

それでは、車検に合格するために求められるタイヤの溝の深さと計測方法、スタッドレスタイヤの場合の注意点を見ていきましょう。

車検に合格する深さの基準

車検に合格するために必要なタイヤの溝の深さは、軽・普通自動車の場合は「1.6mm以上」です。トラックの場合は、一般道路のみの走行か、高速道路も走るのかによって、以下のとおり基準が異なります。

車種 一般道路 高速道路
軽・普通自動車
軽トラック
1.6mm 1.6mm
小型トラック 1.6mm 2.4mm
大型トラック 1.6mm 3.2mm

一般的な乗用車であれば、1.6mm以上のタイヤの溝が必要になると覚えておけば問題ありません。

タイヤの溝の計測方法

タイヤの溝の計測には、「摩耗計」や「タイヤ溝ゲージ」と呼ばれる道具を使用します。使い方は簡単で、スリップサインや後述する「プラットホーム」を避けて溝に差し込み、ゲージを押し込むようにして深さを測定します。

摩耗計は数百円程度からと安価で、通販でも簡単に手に入ります。しかし、車検に通るかどうかは目視でも確認できます。タイヤの側面に複数ある「△」のマークを探し、△で指された部分の溝を視認するのみです。もしもその部分の溝がなくなっていた場合は、スリップサインが出ている=タイヤ交換をするべき時期だと判断できます。

スタッドレスタイヤの場合

例外として、冬に装着するスタッドレスタイヤの場合は、車検の合格基準が溝の深さではなく「プラットホーム」が出ているかどうかに変更されます。プラットホームとはスリップサインに似た存在で、スタッドレスタイヤが新品から50%摩耗したときに現れる印です。スリップサイン同様に溝の底に存在し、摩耗することで自然と表に出てきます。

プラットホームが出現したスタッドレスタイヤは、夏用タイヤとしてならまだ使えるものの、冬用としては利用できません。雪国などで冬に車検を受ける場合は注意しましょう。

3.タイヤの摩耗を防ぐコツは?

前述のとおり、タイヤの残溝が基準を下回れば、車検合格のためにタイヤ交換が必要となってしまいます。では、タイヤの摩耗を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか? ここでは、タイヤの摩耗を防ぐための5つのコツをご紹介します。

ローテーションを行う

まず意識すべきは、タイヤのローテーションです。ローテーションとは、4輪の装着位置を時折変えることです。

タイヤは装着位置により負担のかかり方が変わります。例えば、駐車時に「据え切り(停車中にハンドルを動かすこと)」を行うのが癖になっている方の場合、前輪に強い負担がかかり、後輪よりも早く摩耗してしまうでしょう。しかし、ローテーションを行うことでタイヤへの負荷が均一に近づき、4輪すべてを可能な限り使い切ることができます。走行距離にもよりますが、半年ごとや走行距離5,000kmごとなどの基準でローテーションを行いましょう。

アライメントを定期的に確認する

定期的なアライメントの確認も、タイヤの摩耗を防ぐために大切です。アライメントの確認とは、車体に対するタイヤやホイールの取り付け角度を正常に戻すことを指します。アライメントが狂うと、タイヤが地面に対してまっすぐ接地できなくなり、一部のみが極端に摩耗してしまいます。このような現象は「偏摩耗」と呼ばれます。

偏摩耗にはいくつかの種類があります。代表的な種類は以下のとおりです。

【タイヤの偏摩耗の主な種類】

摩耗名 概要
センター摩耗 トレッド(接地面)の中心部がショルダー部分と比べて早く摩耗すること。
ショルダー摩耗(両肩減り摩耗) トレッドのショルダー部分(両肩部分)が中心部と比べて早く摩耗すること。
片側摩耗(片減り摩耗) トレッドの片側のショルダー部分だけが早く摩耗すること。摩耗したサイドにより、「外減り」や「内減り」と呼ばれることもあります。

アライメントの狂いは、車体の改造や縁石などへの接触はもちろん、何もしていなくとも時間経過とともに発生する場合があるため、注意しなければいけません。

適切な空気圧を維持する

適切な空気圧を維持することも、タイヤの溝の摩耗を防ぐコツです。タイヤの空気圧が適切でなくなると、アライメントが狂った場合と同様、地面にまっすぐ接地できなくなります。結果、偏摩耗が起こり、タイヤ交換の時期も早まってしまいます。アライメントと空気圧のどちらも、販売店やタイヤ専門店に依頼してこまめにチェックしておきましょう。頻繁な確認によって釘が刺さっているなどの異常が早期に見つかれば、タイヤ交換ではなくパンク修理で済み、タイヤの寿命が延びることにもつながります。

「急」のつく運転を控える

普段からできるタイヤの摩耗を防ぐ方法として、「急」のつく運転を控えることを意識しましょう。タイヤの摩耗は、摩擦力が強いほど酷く消耗してしまいます。急発進や急停車、急ハンドルなど、急のつく運転では強い摩擦力が発生し、タイヤに過剰な負荷がかかります。日頃から安全運転を心がけるだけでも、タイヤを飛躍的に長持ちさせることが可能です。

なお、「急」のつく運転のうち、急ブレーキは道路交通法第二十四条で禁止されています。法律の面からも避けておきましょう。

(急ブレーキの禁止)
第二十四条 車両等の運転者は、危険を防止するためやむを得ない場合を除き、その車両等を急に停止させ、又はその速度を急激に減ずることとなるような急ブレーキをかけてはならない。
引用元:道路交通法 | e-Gov法令検索

保管方法に注意する

タイヤの寿命が縮まるのは走行しているときだけではありません。日光(紫外線)や雨の当たる場所、ジメジメとした湿気の多い場所で長期間保管すると自然と劣化し、ひび割れなどの異常が発生してしまいます。タイヤはできるだけ屋内で、防水性や遮光性のあるカバーをかけた状態で保管してください。可能であればホイールをつけたまま空気圧を半分ほどまで下げ、横置きで保管できると安心です。

4.タイヤの溝とともに傷や変形の有無も確認

車検では溝のほか、タイヤの傷や変形などの有無も確認されます。

偏摩耗や片減り

特に見つかりやすいのが、前述した片減りを含む偏摩耗です。
空気圧の調整不足やアライメントの狂い、運転の癖など、偏摩耗を招く要素はたくさんあります。基本的には偏摩耗だけを理由として車検に落ちることはありませんが、タイヤの溝残量が1.6mm以下の場合は車検に合格しません。
すでに偏摩耗が起こっているのであれば、このままではタイヤ本来の寿命よりも早くスリップサインが出てしまう可能性があります。頻繁に偏摩耗が見つかるのであれば、タイヤや車の扱いを今一度見直しておきましょう。

傷や変形の有無

タイヤにひび割れなどの傷や変形が見つかった場合、程度によってはタイヤ交換を推奨される可能性があります。傷や変形のあるタイヤは耐久性が保証できず、走行中に破裂(バースト)する恐れがあるためです。

前述のとおり、小さな異物が刺さったなどの軽度のトラブルであれば、早期発見によりタイヤ交換以外の方法で修理できる場合もあります。アライメントと空気圧の確認も兼ね、こまめにプロの目でチェックしてもらいましょう。

5.まとめ

タイヤの溝の摩耗を抑えるためには、「急」のつく運転を避けるのはもちろん、プロによるアライメントや空気圧の定期的な確認が大切です。WECARSでは、車検後に12ヵ月後点検やオイル交換の時期をSMSでお知らせするなど、タイヤが長持ちするためのサポートを行っています。車検作業を担うのは、さまざまな車種の知見を持つプロの整備士たちです。

店舗数は全国約240ヶ所と、最寄りのエリアで手軽に車検が受けられるのもうれしいポイント。まずはお気軽に無料見積りをお申し込みください。

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