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基礎知識
2023/12/01

車検のヘッドライト検査とは?項目と検査通過のコツを紹介

車検のヘッドライト検査とは?項目と検査通過のコツを紹介

ヘッドライトは車検における重要な検査項目の一つです。しかし、検査基準は2015年に変更され、当時はヘッドライトの問題で車検に通らないケースが続出しました。

具体的にどのような検査が行われているのでしょうか。本記事では、車検のヘッドライト検査を詳しくご紹介します。

1.ヘッドライトの検査項目

ヘッドライトの検査項目

ヘッドライトの検査項目には、大きく分けて「光軸の位置」「光量」「色味」の3点があります。まずは各検査項目においてどのような基準が設けられているかを確認します。

光軸(カットライン)の位置

ヘッドライトのロービーム(すれ違い用前照灯)は光が上方に飛ばないように設計されています。ロービームを壁に当てると照らしている部分と照らされていない部分の境界線が確認できますが、これがヘッドライトの「光軸(カットライン)」です。ヘッドライト検査では、この光軸が基準内になければいけません。

前方10mを照らしたときの中心の高さ 地面から1m以上 地面から1m以下
基準 中心を通る水平線より
2cm~15cm下にあること
中心を通る水平線より
7cm~20cm下

高さ

光軸が左上がりになり始める点を「エルボー点」と呼びます。車検では、エルボー点の高さを次のような基準で確認します。

前方10mを照らしたときの中心の高さ 地面から1m以上 地面から1m以下
基準 左右27cmの枠内 左右27cmの枠内

方向

エルボー点がずれると、ロービームが照らす方向にも影響が生じます。エルボー点を調整することで、照らす方向も車検基準に適合することになります。

距離

ヘッドライトで照らすことができる距離は道路運送車両法によって細かく規定されており、ハイビームでは100m先、ロービームでは40m先の障害物を照らす必要があります。その距離を正しく照らせているかを検査します。

光量

次に、ヘッドライトの光量が規定以上かどうかを確認します。ライトやバルブの光量を測るのではなく、 リフレクターなどに反射させた際の明るさを測定するのが特徴です。規定では、最も明るい部分が1mと10mで1灯あたり「6,400カンデラ以上」あることが条件となっています。

色味

最後に、ヘッドライトの色味も確認されます。規定変更以前は「黄色もしくは白色」が条件でしたが、2015年からの新規定では「白色のみ」が条件となっています。

2.ヘッドライトで車検に落ちる原因

外観や走行性能に問題がない場合でも、ヘッドライトが理由となって車検に落ちることもあります。その主な原因としては、以下4つが挙げられます。

黄ばみ・曇りがある

ヘッドライト検査はバルブだけの問題ではありません。ヘッドライトのレンズに黄ばみや曇りがある場合、バルブが正常であっても光量・色味などが条件を満たせない可能性があります。

旧規定ではハイビーム(前照灯)が検査対象となっていたため、多少の黄ばみ・曇りでも車検に通ることが珍しくありませんでした。一方、新規定で検査対象となったロービームはレンズの黄ばみ・曇りの影響を受けやすいため、こうした問題は車検前に取り除いておく必要があります。

破損(傷や割れ)がある

ヘッドライトの光軸や光量はレンズも含めて設計されています。したがって、レンズに破損があるとロービームのエルボー点が大幅にずれてしまう可能性があり、それが原因となって車検に落ちることがあります。

また、ヘッドライトの破損が見られる場合は、走行時に破片が飛び散るなど車検以前の危険がありますので、気付いた時点で修理してください。

社外品にバルブ交換している

「安価に購入できる」「色味を変える」などの理由から、社外品のバルブに交換している方も少なくありません。しかし、バブルの色味が白色系であっても車検に落ちる可能性があります。なぜなら、社外品のバルブに交換することで設計時とのズレが生じ、エルボー点が大きくずれてしまうかもしれないからです。社外品のバルブを使用されている場合は、車検に落ちてしまい余分な費用を支払うことになる可能性もあります。事前に純正品バルブに交換しておきましょう。

光軸(カットライン)のズレがある

上記3つの理由やヘッドライトの劣化など、さまざまな理由によって光軸がズレることがあります。また、事故車両の場合は事故の衝撃によって光軸がずれている可能性もありますので、事前チェックを徹底しましょう。

3.ヘッドライトの車検に落ちないためのコツ

ヘッドライトが原因で車検に落ちると、「問題なく照射されているのに」と感じ納得できない場合もあるかもしれません。また、余分な車検費用を支払ったりしなくて済むよう、ヘッドライトの車検に落ちないためのコツをご紹介します。

光軸(カットライン)のズレを見直す

何らかの理由によりヘッドライトの光軸がズレていると車検に落ちてしまうため、事前の見直しを行いましょう。トランクに重いものを積んでいると車体前方が上向きになり光軸がズレるケースもあるので、さまざまな理由を踏まえて見直す必要があります。

汚れを落とす・交換する

ヘッドライトの黄ばみ・曇りは、外的環境だけでなくヘッドライトの内側に問題がある可能性もあります。レンズの外側を拭き取るだけで汚れが落とせない場合は、レンズの洗浄を依頼したり、レンズの交換を検討したりしましょう。

車検時の交換部品については以下の記事でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
play_arrow 「車検で必要な交換部品は?種類ごとに徹底解説」

適切な色・光量か確認する

ヘッドライトの検査では、光の色味は白色であるのが条件です。そのため、光が白く見えるバルブを選ばなければいけません。その際に参考となるのが「ケルビン」という単位です。ケルビン値が高いほど青白くなるため、3.500〜6,000ケルビンを一つの基準としてバルブを選びましょう。

光量に関しては6,400カンデラ以上あるのが条件ですが、個人で測定することは難しいため、車検とは別に事前に測定してもらうことをおすすめします。

4.ヘッドライトの車検に関するよくある質問

ヘッドライトの車検ではさまざまな項目によって合否が判定されます。より確実にヘッドライト検査を通過するために、ここではヘッドライトの車検に関するよくあるQ&Aをご紹介します。

Q.ヘッドライトに種類はありますか?

ヘッドライトにはいくつかの種類がありますが、主に以下の3つに分類されます。

ハロゲン

以前は当たり前のように使用されていたヘッドライトです。フィラメントが発光するというシンプルな構造で、家庭用電球では現在でも広く使われていますが、電球切れを起こす可能性があります。また、淡い暖色系の色味が特徴です。ケルビン値があまり高くはないため、現在は基準に引っかかってしまう可能性があります。

ただし、雨や霧の日の視認性に優れているため、フォグランプ(霧や激しい雨天時に点灯するランプ)には現在でも使用されています。また、豪雪地帯ではハロゲンの熱が雪を溶かしてくれる効果もあり、重宝されているヘッドライトです。

とはいえ、ヘッドライトの車検では白色系が条件ですので、普段ハロゲンを使われている場合は一時的でもHIDまたはLEDに交換しておくことをおすすめします。

HID( High Intensity Discharge lamp)

フィラメントの発光ではなく「アーク放電(熱電子放出を主とした放電)」と呼ばれる仕組みによって発光するヘッドライトです。そのためハロゲンのように電球切れになる心配がありません。

HIDは非常に明るいため、現在では多くのヘッドライトに使用されています。カラーバリエーションも多く、たまに青色系やピンク系のヘッドライトを見かけることもあります。ただし、白色系以外のヘッドライトは車検に落ちてしまうので、HIDを使用していても色味には十分注意してください。

LED(Light Emitting Diode)

2007年頃から普及し始めた比較的新しいヘッドライトです。平均寿命は3万時間と、圧倒的な長寿命が大きなメリットとなっています。ヘッドライトをオンにしたと同時に最大光量を得られるのもLEDの特徴です。さらに、LEDの色味は真っ白なので、色味で車検を落とされる可能性は低いでしょう。

ただし、寿命3万時間とはいえ何らかのトラブルによって光量が落ちることもあるため、LEDを使っているからといって安心しすぎないことが大切です。

Q.ヘッドライトの車検項目はどう変わったの?

ヘッドライトの車検項目は2015年から変わりました。新規定と旧規定を比較してみましょう。

新規定 旧規定
測定対象 ロービーム(すれ違い用前照灯)を検査する ハイビーム(前照灯)を検査する
光軸 前方10mを照射した際にエルボー点が期待位置にあれば合格 照射方向が合っていれば合格
光度 1灯につき6,400カンデラ以上あれば合格 最も明るい部分が1mと10mで大きく変わらず、規定以上であれば合格
色味 白色(2005年12月31日以前に登録された車は黄色でもOK) 黄色または白色

こうして比較してみると、新規定と旧規定では検査項目が大きく、かつ厳格に変化したことがわかります。

技術の革新やエコカーの普及により、ヘッドライトに限らず今後もあらゆる車検項目に変更の可能性がありますので、最新情報をチェックしておくことをおすすめします。

5.まとめ

車検前の対策においてヘッドライトは見落としがちな項目ですが、今回ご紹介した内容を参考に、ぜひ事前の確認を行ってみてください。

「そろそろ車検だけど、どこにお願いしようか」とお考えの方は、高品質なサービスを受けることができるWECARSにぜひお任せください。お客さまの自動車の状況に応じた最善のサポートをさせていただきます。ヘッドライトに不安がある場合は事前チェックのご相談も大歓迎です。 まずは無料見積りよりお問い合わせください。

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