車検証を再発行する方法とは?やり方やかかる費用を解説
自動車検査証(車検証)は、車を運転する際に必ず携帯することが義務づけられています。もしも紛失や盗難でなくしたり、汚損したりした場合には再発行が必要です。
自動車検査証(車検証)の再発行は誰でもできる手続きですが、めったに行う機会がないため、やり方や手続きの場所が分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自動車検査証(車検証)の再発行ができる場所、再発行にかかる日数、再発行の方法と手順、再発行に必要な理由書の書き方、記載するときの注意点をご紹介します。
1.自動車検査証(車検証)の再発行はどこでできる?
自動車検査証(車検証)の再発行をする際、普通自動車の場合は運輸支局(運輸局や自動車検査登録事務所)、軽自動車は軽自動車検査協会で手続きが可能です。
バイクも普通自動車と同様に、運輸支局で再発行できます。
なお、どこの窓口でも再発行の手続きができるわけではなく、使用している自動車やバイクのナンバープレートの地域を管轄している、運輸支局や軽自動車検査協会である必要があります。
まずは、ナンバープレートに記載の地域を確認し、管轄の運輸支局や軽自動車検査協会の場所をホームページで確認してみましょう。
◆ 運輸支局:全国運輸支局等のご案内 - 国土交通省
◆ 軽自動車検査協会:全国の事務所・支所一覧 | 軽自動車検査協会
2.自動車検査証(車検証)の再発行にかかる日数
再発行した自動車検査証(車検証)は、基本的に当日受け取ることが可能です。ただし、必要書類の準備に数日かかる可能性もあるため、早めに準備を始めると良いでしょう。
再発行の手続きにかかる時間は、窓口の混雑具合によっても異なりますが、30~60分程度で完了できます。
運輸支局や軽自動車検査協会の登録窓口の受付時間は、一般的に次のとおりです。
- 受付時間:午前8:45~11:45、午後13:00~16:00
- 休日:年末年始、土日祝日など
基本的には平日の午前と午後で受け付けていますが、地域や時期によっても異なることがあるため、こちらも出向く前にホームページなどで最新情報を確認するようにしましょう。
3.自動車検査証(車検証)の再発行の方法
自動車検査証(車検証)の再発行の方法は、普通自動車と軽自動車で異なります。それぞれ説明するので、該当する車の再発行の方法を参考にしてください。
普通自動車の場合
普通自動車の自動車検査証(車検証)の再発行は、運輸支局にて次の流れで行います。
- 窓口で申請書・手数料納付書を受け取る
- 手数料の印紙を購入
- 書類一式を提出して申請
はじめに、管轄の運輸支局の窓口で再発行申請書と手数料納付書を受け取り、必要事項を記入しましょう。再発行申請書は、運輸支局のホームページからダウンロードすることも可能です。
次に、再交付申請手数料の印紙を購入し、手数料納付書に貼り付けます。印紙とは、租税や手数料などの収納金の証票として国が発行するものです。切手のような形状で、運輸支局にある印紙販売窓口で購入できます。
再発行申請書と手数料納付書、次章で紹介する必要書類をそれぞれ用意できたら、窓口へ提出します。
書類などに不備がなく、申請が受理されれば、その場で再発行された自動車検査証(車検証)を受け取ることができます。
◆(普通自動車)申請書ダウンロード用ページ:自動車検査証再交付 - 関東運輸局
軽自動車の場合
軽自動車の自動車検査証(車検証)の再発行には、軽自動車検査協会で下記の手続きが必要となります。
- 窓口で申請書を受け取る
- 窓口で手数料を支払う
- 書類一式を提出して申請
軽自動車用の申請書は、普通自動車用の申請書とは異なります。こちらも窓口で受け取る方法のほか、軽自動車検査協会のホームページからダウンロードできます。
軽自動車の場合の手数料は、印紙の購入ではなく、窓口で納付する形で受け付けています。
書類が用意できたら窓口へ提出し、申請内容に不備がなければ、即日自動車検査証(車検証)が再発行されます。
◆(軽自動車)申請書ダウンロード用ページ:自動車検査証(車検証)の再交付
4.自動車検査証(車検証)の再発行の手順
自動車検査証(車検証)の再発行は、自分で手続きをするのはもちろんのこと、代行に依頼することも可能です。それぞれ、再発行に必要な書類・手順・費用が異なるため、一つずつ説明します。
自分で再発行する場合
まずは、自分で再発行する場合のやり方から確認していきましょう。
必要な書類等
自分で再発行する場合に必要な書類等は、次のとおりです。
【普通自動車】
- 自動車検査証再交付申請書(OCR申請書第3号様式)
- 手数料納付書(検査登録印紙を貼ったもの)
- 理由書
- 身分証明書(運転免許証、健康保険証、パスポートなど)
- 自動車検査証(車検証)(汚れたり破れたりした状態でも手元にあれば提出)
- 印鑑
【軽自動車】
- 自動車検査証再交付申請書(OCR申請書軽第3号様式)
- 自動車検査証(車検証)(汚れたり破れたりした状態でも手元にあれば提出)
- 印鑑
普通自動車の場合、理由書と身分証明書が必要です。理由書とは、自動車検査証(車検証)が盗難や紛失によって手元にない場合に、理由を記入して提出する書類です。理由書の書き方や記載の注意点については、次章で詳しく解説しています。
手順
自分で再発行する場合、普通自動車は運輸支局へ、軽自動車は軽自動車検査協会へ出向いて手続きをしましょう。
第3章でご紹介した、普通自動車と軽自動車の自動車検査証(車検証)の再発行方法をご参照ください。
このとき、再発行を受け付けているのは、現住所ではなく、ナンバープレートに記載の地域を管轄する事務所や支所である点には注意が必要です。
例えば、品川ナンバーを管轄する事務所は東京主管事務所となります。品川ナンバーを使用する地域には、品川区・中央区・港区・大田区・渋谷区・千代田区・目黒区などが該当しますが、これらはすべて東京主管事務所で再発行の申請をする必要があります。
費用の目安
自分で自動車検査証(車検証)を再発行する場合の費用は、再発行の手数料のみです。
普通自動車は手数料印紙代として1件につき300円、軽自動車は申請手数料として1件につき300円かかります。
それぞれ、該当の窓口で印紙の購入または手数料の納付をしましょう。
代行に依頼する場合
自分で運輸支局や軽自動車検査協会の窓口へ行く時間がない場合や、行けない理由がある場合は、車検業者などに依頼して代行で再発行してもらうこともできます。
周りに代理で頼める方がいないときは、代行に依頼することも検討すると良いでしょう。
必要な書類等
代行に依頼する場合の自動車検査証(車検証)の再発行に必要な書類は、次のとおりです。
【普通自動車】
- 自動車検査証再交付申請書(OCR申請書第3号様式)
- 手数料納付書(検査登録印紙を貼ったもの)
- 理由書
- 身分証明書(運転免許証、健康保険証、パスポートなど)
- 自動車検査証(車検証)(汚れたり破れたりした状態でも手元にあれば提出)
- 印鑑
- 委任状
【軽自動車】
- 自動車検査証再交付申請書(OCR申請書軽第3号様式)
- 自動車検査証(車検証)(汚れたり破れたりした状態でも手元にあれば提出)
- 印鑑
- 申請依頼書
代行に依頼する場合は、自分で手続きする場合の必要書類に加え、委任状または申請依頼書が必要になります。代行ではなく、家族や身内に代わりに申請してもらう場合であっても、委任状または申請依頼書が必要です。
◆(普通自動車)委任状ダウンロード用ページ:関東運輸局
◆(軽自動車)申請依頼書 様式5 ダウンロード用ページ:軽自動車検査協会
手順
自動車検査証(車検証)の再発行の手続きを代行に依頼する場合は、まずは対応している代理店や車検業者を探す必要があります。まずは、車検を受けた店舗で対応可能かどうか確認してみると良いでしょう。
代行してもらえる車検業者などが見つかったら、用意した必要書類を渡します。車の使用者の印鑑や署名が必要な書類は、事前に所定の用紙をダウンロードして用意すると、窓口での手続きがスムーズになります。
依頼先によっては、委任状などを用意していることもあるため、確認しながら進めましょう。
費用の目安
自動車検査証(車検証)の再発行を代行に依頼する場合の費用は、再発行手数料の300円にプラスして、代行業者への手数料がかかります。
代行手数料の相場は、4,000~5,000円ほどです。手続きを行う管轄の運輸支局や軽自動車検査協会までの距離などによっても、代行手数料は変わるため、依頼先へ事前に確認しておきましょう。
5.自動車検査証(車検証)の再発行の理由書とは?
理由書とは、自動車検査証(車検証)やナンバープレートを紛失した場合や盗難により返納できない場合に使用する書類です。自動車検査証(車検証)の再発行の際に、窓口へ提出する必要があります。ここでは理由書の書き方と、記載するときの注意点をご紹介します。
理由書の書き方
通常、自動車検査証(車検証)の再発行の際には、汚損した自動車検査証(車検証)であっても提出する必要があります。ただし、返納できない場合には理由書を提出しなければなりません。
特に、盗難による理由で再発行を申請する場合は、盗難届を出した警察署名と届出年月日、受理番号を記入する必要があります。
理由書の記入内容は、以下のとおりです。
- 申請する運輸支局名
- 車両情報(自動車登録番号又は車両番号、車台番号)
- 紛失した場所・年月日
- 盗難の場合は、盗難届を提出した警察署名・届出年月日・受理番号
- 申請日
- 車の所有者または使用者の住所・氏名
理由書は、運輸支局の窓口で用紙を受け取ってその場で記入することもできますし、事前に用紙をダウンロードして記入しておくことも可能です。
◆ 理由書 ダウンロード用ページ:自動車検査証再交付 - 関東運輸局
理由書を記載するときの注意点
理由書を不備なく確実に完成させるためにも、記載するときは次の注意点に気を付けましょう。
- 黒いボールペンなど消えない筆記具で記入する
- 誤字があった場合は訂正印を押す
- 感熱紙に印刷された申請書は使用不可(保存上の理由)
- 車の所有者または使用者の住所・氏名を記入する欄は、使用者本人の署名または使用者の押印が必要(法人の場合は代表者の署名または代表者印の押印)
なお、使用者が自分で申請する場合は、申請書に同様の内容を記載しているため、紛失や盗難の場合でも理由書を省略できるケースもあります。
理由書が必要かどうかは、該当の運輸支局で事前に確認するようにしましょう。
6.まとめ
自動車検査証(車検証)を紛失・盗難などでなくした場合や、汚損してしまった場合には、自動車検査証(車検証)の再発行が必要です。
自動車検査証(車検証)の再発行ができる場所は、普通自動車とバイクは運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で手続きできます。それぞれ、ナンバープレートの管轄の事務所などで再発行の手続きをしましょう。
なお、再発行した自動車検査証(車検証)は原則当日受け取りが可能ですが、平日の日中時間を確保できない場合は車検業者などへ代行を依頼する方法も検討すると良いでしょう。
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