車検の印紙代とは?必要性や費用について徹底解説
車を所有する方が2年に一度必ず受けなければいけない車検。車の安全を確保するため、車検に合格しなければ公道を運転できないよう法律で義務付けられています。
車検の費用はドライバーにとって大きな出費です。費用の中に、印紙代が含まれているのはご存知でしょうか。
本記事では、車検の印紙代の必要性や費用について解説します。
1.車検で印紙代を支払う理由
車検にかかる印紙代とは、検査や車検証の発行手数料を支払うために必要な収入印紙や収入証紙の費用のことです。
印紙や証紙は切手に似た形をしており、書類に貼って納付します。印紙は国に納める税金や手数料として、証紙は都道府県や市区町村・行政機関等に納める税金や手数料として使われます。車検においては、国へ支払う手数料を自動車検査登録印紙で、独立行政法人自動車技術総合機構へ支払う手数料を自動車審査証紙で支払います。現金ではなく印紙で支払うことは道路運送車両法で定められており、車検を受ける際には必ず購入・貼付しなければなりません。
2.車検の種類によって印紙代は変わる
必要となる印紙代は、以下の条件や車検の種類によって変わります。
- 車検の種類
- 車検を受ける場所
- サイズや排気量で区分される車種
車検の種類は、受ける目的によって継続検査・新規検査・構造等変更検査の3種類があり、それぞれで印紙代が若干異なります。また、車検を受ける場所によって異なることもあります。
サイズや排気量で区分される車種とは、いわゆる5ナンバー(小型乗用自動車および小型乗合自動車)や3ナンバー(普通自動車)といった区分のことです。少額ですが、車種の違いによっても印紙代は異なります。
では、3種類ある車検の種類とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
継続検査
有効期限を延長し、同じ車両を引き続き走行させるために受ける検査です。一般に車検と呼ばれる検査は継続検査を指しています。車種ごとの印紙代は以下のとおりです。
3ナンバー(普通乗用自動車)
| 国 | 自動車 機構 |
合計 | ||
|---|---|---|---|---|
| 持込検査 | OSSあり | 1,300円 | 400円 | 1,700円 |
| OSSなし | 500円 | 1,800円 | 2,300円 | |
| 保安基準適合証の提出 | 1,400円 | 400円 | 1,800円 | |
| 限定自動車検査証での持込検査 | 500円 | 1,300円 | 1,800円 | |
| 限定自動車検査証および限定保安基準適合証の提出 | 1,200円 | 400円 | 1,600円 | |
5ナンバー(小型乗用自動車)
| 国 | 自動車 機構 |
合計 | ||
|---|---|---|---|---|
| 持込検査 | OSSあり | 1,200円 | 400円 | 1,600円 |
| OSSなし | 500円 | 1,700円 | 2,200円 | |
| 保安基準適合証の提出 | 1,400円 | 400円 | 1,800円 | |
| 限定自動車検査証での持込検査 | 500円 | 1,300円 | 1,800円 | |
| 限定自動車検査証および限定保安基準適合証の提出 | 1,200円 | 400円 | 1,600円 | |
新規検査
新規検査とは、新車や中古車を新たに取得した際に必要になる検査です。継続検査とは異なり、所有者が新規検査を行うことはほとんどありません。車種ごとの印紙代は以下のとおりです。
3ナンバー(普通乗用自動車)
| 国 | 自動車 機構 |
合計 | ||
|---|---|---|---|---|
| 持込検査 | OSSあり | 1,300円 | 400円 | 1,700円 |
| OSSなし | 500円 | 2,100円 | 2,600円 | |
| 保安基準適合証の提出 | 1,300円 | 400円 | 1,700円 | |
| 限定自動車検査証での持込検査 | 500円 | 1,300円 | 1,800円 | |
| 限定自動車検査証および限定保安基準適合証の提出 | 1,200円 | 400円 | 1,600円 | |
5ナンバー(小型乗用自動車)
| 国 | 自動車 機構 |
合計 | ||
|---|---|---|---|---|
| 持込検査 | OSSあり | 1,300円 | 400円 | 1,700円 |
| OSSなし | 500円 | 2,000円 | 2,500円 | |
| 保安基準適合証の提出 | 1,300円 | 400円 | 1,700円 | |
| 限定自動車検査証での持込検査 | 500円 | 1,300円 | 1,800円 | |
| 限定自動車検査証および限定保安基準適合証の提出 | 1,200円 | 400円 | 1,600円 | |
構造等変更検査
構造等変更検査とは、規定外の外寸の拡大や乗車定員、排気量の変更など、保安基準に影響を及ぼす可能性のある改造を行った場合に必要となる検査のことです。このような場合、車検期間が残っていたとして新たな車検を行います。車種ごとの印紙代は以下のとおりです。
3ナンバー(普通乗用自動車)
| 国 | 自動車 機構 |
合計 | ||
|---|---|---|---|---|
| 構造等変更検査 | 500円 | 2,100円 | 2,600円 | |
3.車検の印紙代に関するよくある質問
車検の印紙代について大まかなことはおわかりいただけたかと思います。
以下では、車検の印紙代に関するより細かい決まりをよくある質問としてご紹介します。
印紙代の支払い方法は?
車検業者に依頼する車検では、印紙は車検業者側が用意し、車の所有者はその印紙代を車検業者に支払うことになります。所有者が自分で車検を行うユーザー車検を行う場合は印紙と証紙を自分で準備する必要があります。なお、車検の手数料は現金での支払いはできません。印紙や証紙で支払うことが義務付けられています。
印紙代を安くする方法はある?
自動車を所有するためには多くの手続き(検査登録、保管場所証明申請等)と税・手数料の納付(検査登録手数料、保管場所証明申請手数料、保管場所標章交付手数料、自動車税、自動車取得税、自動車重量税等)が必要となります。これらの手続きと税・手数料の支払いをオンラインで一括対応できるようにしたのが、自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)です。OSSとはOne
Stop Serviceの略です。
これまで、車に関する税金や手数料を支払うためには、運輸支局・警察署・県税事務所など、それぞれの納付先へ出向く必要がありました。しかし、OSSを利用すると、これらの各種行政手続きをすべてオンラインで行うことができます。さらに、OSSを申請することによって、印紙代を多少安くできます。
4.印紙代以外にもかかる車検の法定費用
車検の際は、印紙代以外にも以下のような法定費用がかかります。
自動車重量税
自動車重量税とは、自動車の区分や重量、経過年数に応じて課税される税金のことで、車両重量0.5トン毎に税額が増加します。相当する金額の印紙を貼った自動車重量税納付書で納付を行います。
自動車重量税を以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
「車検時の重量税とは?税額一覧表と計算方法を紹介」
自動車損害賠償責任保険
自動車損害賠償責任保険は、通称自賠責保険と呼ばれている強制保険で、人身事故を起こした場合に保険が適用されます。相手の車に損害を与えた場合や自社が破損した場合、ドライバー自身が負傷した場合などは補償されず、人身事故の場合でも自賠責保険の支払限度額を超える額は支払われないため、一般的には任意保険と併用される場合が多くなっています。
詳しくは以下の記事で解説しています。
「車検時に自賠責保険が必要な理由とは?保険の期間・なくした場合についても紹介」
5.まとめ
自動車のサイズや排気量によって印紙代が微妙に変わります。正しい知識を身につけ、トラブルなくスムーズに車検を終えたいものです。
車検をどの車検業者に依頼しようかとお考えの方には、WECARSをおすすめします。点検や修理のエキスパートが揃った技術レベルの高さで多くのお客様にご支持をいただいています。車検時に必要な印紙もWECARSが用意するので、お客さまには印紙代をご用意いただくだけです。
車検業者選びに迷ったら、ぜひWECARSにご相談ください。



