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基礎知識
2023/06/22

車検時に自賠責保険が必要な理由とは?保険の期間・なくした場合についても紹介

車検時に自賠責保険が必要な理由とは?保険の期間・なくした場合についても紹介

車検ではさまざまな書類の提出が求められますが、そのなかの一つに「自動車損害賠償責任保険証明書」があります。自賠責保険の有効期限内であることを証明する書類で、この書類がなければ車検には合格できません。

自賠責保険への加入はすべての車の所有者に課せられた義務でもあります。本記事では、自賠責保険の詳細と車検との関係、加入していないとどうなるのか、万が一加入切れとなったときの対処法について、よくあるQ&Aと併せてご紹介します。

1.自賠責保険とは?

自賠責保険とは?

自賠責保険は、車の所有者であれば必ず加入しなければならない大切な保険です。まずはその詳細を確認しておきましょう。

自賠責保険とは?

自賠責保険とは、自動車損害賠償保障法によって定められた、交通事故被害者を救済するための保険制度です。正式名称は「自動車損害賠償責任保険」といい、加入が義務であることから「強制保険」とも呼ばれます。

すべての車の所有者は、自賠責保険に加入しなければいけません。自賠責保険の加入と、加入後の運転時に自賠責保険の証明書を携帯することは、法的な義務として定められています。「入っておいた方が良い」ではなく、必ず入らなくてはいけない保険が自賠責保険です。

保険料

自賠責保険の保険料は国によって定められており、どの車検業者や保険会社で申し込んでも同じ金額が請求されます。2023年6月時点の保険料は以下のとおりです。

36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月
普通自動車 23,690 18,160 17,650 12,010 11,500
軽自動車 23,520 18,040 17,540 11,950 11,440
二輪車
(250ccを超える)
10,490 8,910 8,760 7,150 7,010
二輪車
(125ccを超え250cc以下)
10,710 8,920 7,100
原動機付自転車 10,170 8,560 6,910

(単位は円。沖縄や離島を除く。)

なお、自賠責の保険料は毎年固定ではなく、例年1月に自動車損害賠償責任保険審議会によって議論され適時見直しが進められています。

補償範囲

自賠責保険の補償範囲も、保険料と同様にどの車検業者や保険会社で加入しても変わりません。交通事故被害者の救済を念頭に置き、対人事故について手広く補償範囲が定められています。

具体的には、被害者の被害の度合いにより「傷害」「後遺障害」「死亡」と3段階で補償限度額が変動します。それぞれの概要は以下のとおりです。

被害の種別 補償限度額 支払いの対象となる損害
傷害 120万円
  • 治療関係費(治療費、看護料、諸雑費、通院交通費、義肢等の費用、診断書等の費用)
  • 文書料
  • 休業損害
  • 慰謝料
後遺障害
  • 第1級(常時介護が必要な状態):4,000万円
  • 第2級(随時介護が必要な状態):3,000万円
  • それ以外:(障害等級により)75万円~3,000万円
  • 逸失利益(障害により、将来発生するであろう収入減)
  • 慰謝料等
死亡 3,000万円
  • 葬儀費
  • 逸失利益(被害者が亡くならければ将来得たであろう収入から、本人の生活費を控除した金額)
  • 慰謝料
    (※死亡にいたるまでの損害は、被害種別「傷害」による補償が行われる)

※金額は被害者1名ごと。複数の被害者がいる場合は、それぞれ個別に補償が行われる
(出典:国土交通省「限度額と保障内容」より一部抜粋・改変

万が一、被害者側に重大な過失があった場合には、補償金額の減額や支払い対象からの除外が行われます。例えば、被害車両の信号無視、追突、センターラインオーバーにより発生した加害者に落ち度のない事故(無責事故)は、支払い対象から除外されます。また、人の被害を伴わない物損事故は自賠責の補償対象には含まれません。そのため任意保険でカバーする形となります。

保険期間

自賠責保険の保険期間は、一般的な乗用車であれば最短1ヵ月~最長37ヵ月です。しかし通常は、車検(継続審査)のタイミングである2年間隔の24ヵ月や25ヵ月で申し込みます。

25ヵ月と半端な契約期間が存在する理由は、万が一、車検でトラブルがあった際に無保険の期間を作らないためです。

2.車検時に自賠責保険が必要な理由とは?保険の期間・なくした場合についても紹介

車検に自賠責保険が必要となる理由には、「強制加入であるから」と「自動車損害賠償責任保険証明書が求められるから」の2点が挙げられます。

強制加入のため

前述のとおり、自賠責保険への加入と運転時の自動車損害賠償責任保険証明書の携帯は自動車損害賠償保障法で義務付けられています。自賠責保険に加入していない状態では、運転して車検業者のもとに行くことさえできません。

自賠責保険に未加入(期限切れ含む)のまま公道を走行した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に加え免許点数6点の減点(ただちに免停処分)という重いペナルティが科されます。加入済みでありながら保険証の携帯を怠っただけでも30万円以下の罰金となります。

自動車損害賠償責任保険証明書の提出が求められるため

車検では車と一緒に複数の必須書類を提出する必要がありますが、その一つに自賠責の保険証明書(自動車損害賠償責任保険証明書)が含まれています。証明書は有効期限内のものでないと認められません。つまり、自賠責保険に加入して有効な保険証明書を手に入れなければ、たとえ車の状態が完璧であっても車検を受けることすらできないのです。

3.車検と自賠責保険に関するよくある質問

車検と自賠責保険にまつわるよくある質問を確認していきましょう。

いつ支払うの?

自賠責保険の料金は通常、車検時に他の費用と一緒に支払います。法律で決められた車検に必須の「法定費用」の一つとして扱われ、どこの車検業者で支払っても同じ金額がかかります。手続きは車検業者が代行してくれるため、利用者が行うのは料金の支払いと保険証明書受け取り後の記載事項の確認のみです。

車種や車の所持年数によって法定費用は異なるため、車検を近いうちに受ける予定がある方はこちらも確認しておくと安心でしょう。
play_arrow 「車検の法定費用はいくら?内訳や車種別の金額目安、支払い方法を解説」

自賠責保険の期間は?

前述のとおり、一般的な乗用車の自賠責保険の期間は最短1ヵ月~最長37ヵ月です。しかし、2年ごとに車検を受ける関係上、多くの場合は24ヵ月や25ヵ月の期間で加入します。車にまつわる面倒な手続きを一度にまとめて済ませるためです。

自賠責保険の証明書をなくした場合は?

万が一、自賠責保険の証明書をなくしてしまった場合には、速やかに再発行を依頼しなければいけません。依頼先は、自分の契約した保険会社です。手続きの詳細は各保険会社によって異なりますが、一般的には以下の書類等の再提出によって本人確認を行ったあとに証明書が再発行されます。

  • 契約者の本人確認書類(例:運転免許証、健康保険証など)
  • 契約者の印鑑

4.任意保険の加入は車検時に必要?

任意保険は車検時に加入が必要なのでしょうか?詳しく確認しましょう。

任意保険は必須ではない

任意保険に関しては、車検では必ずしも加入を求められません。任意保険とは、その名のとおり契約者が任意(自分の意志)で申し込む車の保険です。国ではなく保険会社が取り扱っており、料金も保険でカバーされる内容も商品によってそれぞれ異なります。

自賠責保険の補償範囲は対人事故のみです。物損事故や自賠責のみで賠償金が払いきれないほどの対人事故をカバーするためにも、任意保険に加入しておくことをおすすめします。

任意保険の詳細は以下の記事でも詳しく解説しております。
play_arrow 「車検で任意保険(自動車保険)・保険証券について聞かれた!車検との関係性について解説」

任意保険加入済みでも自賠責保険は必須

任意保険のなかには「対人・対物無制限」と呼ばれる、対人事故も物損事故も補償限度額無制限で対応してくれる保険もあります。このような保険に加入した場合、自賠責保険は不要なのではないかと思う方もいるかもしれませんが、対人・対物無制限の任意保険に加入していても自賠責保険の加入は必須です。

万が一、自賠責保険に未加入の状態で事故を起こした場合は、「自賠責保険で補償されるはずだった賠償金を引いた金額」のみが保険会社から支払われ、自賠責保険相当額は自分で負担する形になってしまいます。自賠責保険には必ず加入すべきものだとしっかり認識しておきましょう。

5.自賠責保険に加入していない場合は、今すぐ申し込みをしましょう

もし自賠責保険に加入していないのであれば、速やかな加入申し込みが必要です。自賠責保険の加入が完了するまでの間は決して車を運転してはいけません。

自賠責保険への加入は、全国の損害保険会社や車の販売店、ガソリンスタンドなどで申し込めます。申し込みに必要な書類は以下のとおりです。

  • 車検のある車種:自動車検査証(車検証)、現在契約している自賠責保険(共済)証明書
  • 原動機付自転車…標識交付証明書、現在契約している自賠責保険(共済)証明書
  • 125ccを超え250cc以下のバイク(軽二輪)…軽自動車届出済証、現在契約している自賠責保険(共済)証明書

引用元:国土交通省「自賠責保険(共済)の加入方法」

なお、原付と軽二輪に関しては、郵便局やコンビニ、インターネットから申し込めることもあります。詳細は保険会社に相談してみましょう。

証明書が発行されるタイミング

自賠責保険の証明書が発行されるタイミングは、通常は即日です。必要事項の確認と料金の支払いさえ済めば、速やかに証明書を受け取れます。ただし、多くの作業を外部に委託するガソリンスタンドでは即日の対応が難しいケースもあります。急ぎであれば他の窓口を利用しましょう。

再発行の方法・時期

もし、自賠責保険の期限切れではなく汚損や紛失で証明書を失っただけなのであれば、加入の申し込みは要りません。証明書の再発行を依頼するのみでOKです。

再発行の申込先は自分の契約した保険会社です。会社ごとに方法は異なるものの、主に以下の書類等を再確認したあとに証明書が再発行されます。

  • 契約者の本人確認書類(例:運転免許証、健康保険証など)
  • 契約者の印鑑

再発行の時期は、窓口であれば即日が一般的です。郵送申し込みの場合は、返送まで2週間~3週間ほどかかります。

6.まとめ

自賠責保険は車検時に更新をする形が一般的な強制保険です。入るかどうかを自分で決められるものではなく、必ず加入しなければいけません。加入を怠れば数十万円の罰金や免停など大きな罰則が科せられますし、そのままでは車検に合格もできません。

WECARSでは、車検にまつわるさまざまな疑問をわかりやすくご説明いたします。「なぜこのパーツを交換すべきなのか」「総額でどれくらいの費用がかかるのか」なども事前のご説明を徹底しており、明朗会計を心がけています。まずはぜひ無料の車検見積もりをお申し込みください。

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