1.車検の通知・お知らせはいつ・どこから来る？

車検は2年（新車登録時は3年）に1回なので、通知がないと車検の期限を忘れてしまうこともあるかもしれません。ここでは、どのように車検の通知が来るのかを解説します。

通知が来るタイミング

車検の通知時期は車検業者により異なりますが、車検の満了日の2〜3ヵ月前に来ることが一般的です。車検は満了日の1ヵ月前に受けても次回の満了日は短くなりません。そのため、2〜3ヵ月前に通知が来れば、ちょうど良いタイミングで車検の予約ができます。

車検業者の繁忙期は、新生活の準備などで需要が高まる3月であることが多いです。しかし、繁忙期であっても2〜3ヵ月前に予約をしておけば、車検の予約枠がまったく空いていないといった事態にはならないでしょう。

通知の送付元

車検は法律により義務付けられていますが、国や地方自治体から車検の連絡があるわけではありません。基本的には車を購入したディーラーや前回車検を受けた整備工場などから通知されます。また、普段利用しているガソリンスタンドやカー用品店などに会員登録をしていると、その店舗で車検をしたことがなくても通知が届く場合があります。

通知の方法

車検の通知方法はハガキやダイレクトメール（DM）が一般的です。会員登録の際にメールアドレスを登録していればメールで届くこともあります。

2.車検の通知が来ない場合

では、通知が来ない場合はどのようなケースが考えられるのでしょうか。

知人やオークションから車を譲り受けた場合

知人から譲り受ける、オークションで購入するなどした場合は車検の通知は来ません。個人間の取引で車を入手した場合には通知が来ないと思っておきましょう。

車を譲り受けた場合は、運輸支局や自動車検査登録事務所に名義変更の届出をする必要があります。名義変更をすれば国に車の持ち主が登録されますが、民間の車検業者に情報が登録されるわけではないので、車検の通知はありません。車検の通知が欲しいのであれば、整備工場やカー用品店などに点検整備に出しましょう。点検整備に出せば、車の情報が店舗に登録されるので車検の通知が来るようになることもあります。

住所変更を反映していない場合

所有している車で車検を受けたことがあっても、引っ越しをすると通知が届かない可能性があります。前回車検を受けた車検業者に住所変更の連絡をしていなければ、車検業者は以前の住所に車検の通知を送ってしまいます。郵便局に転居届を出せば転居後1年間は郵便物を新住所に転送してくれますが、車検は2年後という場合もあるので、車検業者に住所変更の連絡をしたほうが確実です。

なお、引っ越しをすると車検業者への連絡以外にも車関連のさまざまな手続きが必要になります。住所変更に関する手続きが必要となる項目は以下のとおりです。

• 自動車運転免許証
• 自動車保管場所証明書（車庫証明書）
• 自動車検査証（車検証）
• 自動車税（種別割）納税証明書
• 自動車損害賠償責任保険（自賠責保険）

これらの住所変更をしておかないと、税金の通知が届かなかったり、自賠責保険が効かなかったりする可能性があります。

なお、車の住所変更については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
play_arrow 「車検証の住所変更をしないとどうなる？必要性ややり方を解説」

3.車検の通知が来ないときの対処法

車検の通知が来なくても、車検の時期を確認する方法はあります。以下の方法で確認し、車検切れを起こさないように心がけましょう。

車検ステッカーを確認する

車検ステッカーとは、車が車検の保安基準に適合していることを証明するものです。正式には検査標章といいます。 車検ステッカーには車検の満了日が記載されているので、車検の通知が来なくても満了日を確認できます。

道路運送車両法の第六十六条では、「検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない」と定められています。違反すると50万円以下の罰金が科せられる可能性があるので注意が必要です。

車検ステッカーが剥がれて紛失した場合は、運輸支局で再発行が可能です。必要書類を持参して申請しましょう。必要書類は以下のとおりです。

• 申請書（第3号様式）
• 手数料納付書（自動車検査登録印紙）
• 自動車検査証（車検証）
• 印鑑
• 車検ステッカー（紛失していない場合）

フロントガラスには、車検ステッカーとは別に左上に丸いステッカーが貼ってあります。丸いステッカーは12ヵ月もしくは24ヵ月の法定点検を受けた際に貼り付けられます。丸いステッカーは検査標章のように表示する義務はなく、車検とも関係ありませんので、間違えないように注意しましょう。

自動車検査証（車検証）を確認する

自動車検査証（車検証）の有効期間の満了する日でも車検期限を確認できます。自動車検査証（車検証）は車検ステッカーと同じく車内に備え付けておく必要があります。違反すると50万円以下の罰金が科される可能性があります。

車検満了日の確認を忘れ、車検切れの車で公道を運転してしまうと、30日の免許停止処分と違反点数6点の加算、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。もしも車検切れになってしまった場合は絶対に運転せず、車の引き取りをしてもらい車検に出すか、仮ナンバーを取得したうえで運転し車検業者に出向きましょう。

なお、車検証の見方や種類については、こちらの記事で解説していますのでご参考ください。
play_arrow 「自動車検査証（車検証）の正しい見方とは？種類や確認すべきポイントを解説」

ディーラーなどで定期点検を受ける

ディーラーなど車検に対応している車検業者で定期点検などの整備を受けると、次回の車検前などにハガキやメールなどで通知が届くことがあります。また、カー用品店やガソリンスタンド、大手中古車販売店、車検専門店、整備工場などでも車検に対応しているので、これらの店舗で整備を受けた場合でも通知が届くでしょう。ただし、個人経営の小さな店舗では通知を出していない場合もあるので、整備を受ける際に車検の通知が届くか確認しておきましょう。

4.車検の通知に関するよくある質問

最後に、車検の通知に関してよくある質問を2つご紹介します。

車検時に通知ハガキなどは必要？

車検のときに通知ハガキを持っていく必要はありません。事前に予約をしておけば、車検業者側は車検を受ける方の情報を把握しているためです。

しかし、通知ハガキには、車検にかかる費用や持ち物が記載されていることがあります。車検に向かう前のチェックリストとしても使えるので、捨てずに車検当日まで持っておいたほうが良いでしょう。

なお、車検当日に必要な持ち物は以下のとおりです。

通知送付元以外の車検業者で車検を受けても大丈夫？

車検を受ける場所は所有者が自由に選べるので、通知を送ってきた車検業者以外で車検を受けても問題はありません。そもそも車検通知は車検業者が車検の仕事を獲得するために行っている販売促進活動であり、法的には何の拘束力もありません。

5.まとめ

法律で義務付けられている車検ですが、国や地方自治体から車検前に通知が届くことはありません。車検ステッカー（検査標章）や自動車検査証（車検証）に車検の満了日が記載されていますので、それらをチェックし余裕を持って車検を受けられるように準備をしておきましょう。

WECARSでは、次回車検のお知らせはもちろん、うっかり忘れがちな12ヵ月点検やオイル交換など、車のメンテナンス時期をSMSでお知らせするサービスを提供しております。さらに、車検入庫時にオイル交換無料^※なので、車にもお財布にもうれしい特典が満載です。まずは無料見積もりからお気軽にお問い合わせください。

※ 5w-30、0w-20、10w-30の適合オイルに限る（詳しくは店舗にご確認下さい）